2012年07月20日

昇段審査と「武道の名誉」

昨晩 野中日文大師の宮崎研修会において
都城錬成会から都城、山之口それぞれ一名の二段昇段審査が行われ、無事合格致しました。
久野、田端両会員おめでとうございます、後進達の良き見本となるよう今後とも一層励んでください。
しかし、毎度のことながら自分の審査以上に緊張してしまいますね、きっと慣れることはないのでしょう。

さて武道界でまたもや名誉を失う(とっくに失っていますが)犯罪が発生。。
ニュースで詳細まで知ることができるので内容までは別段触れることはしないが
「合気道は槍と剣を母体とした武道」と看板を上げている手前 対岸の火事では済まされない。
同じ「剣道」と括られてしまっている古流剣術各流派にとっても同じような心持ではないであろうか
皆一言に「はなはだ迷惑千万だ」という事であろう。いっそ「撓道」と別れてくれればとも思うのは私個人だけではないと思うのだが。
決して全剣連剣道を侮辱しているわけではない、「剣道」の代表としての責任を帯びているということをもっと真摯に、常に考えておいてほしいという事である。
全剣連剣道を修する人たちが全員あのような法律を犯す様な犯罪性格者であるなどどは当然のことながら
思っていないし、全剣連修行者にもひたむきに剣の蘊奥を目指す剣士がいることは良く知っている。
逆に古流他流に人格的問題が無い人間ばかりかと断言できるのかと問われれば。。。
野中日文大師、常に曰く「社会は武道を遣る人間は服を着たゴリラだと認知している」
しかしまあ、ゴリラどころかこれでは・・・ああぁ

むろん愚拙は自身が聖人君主だと言うつもりは毛頭ない。
物欲、性欲 人間が生きていく中で発する欲望を否定する事もないし、なにより自身「欲」が強い方だと思う。
そして今回事件を起した人物と多分いいとこ勝負の大助平、好色持ちであることも自覚している。

しかしながら、好色も法を犯せば立派な犯罪。言い訳は一切通じない、スケベでは済まされないのである。
おまけに彼は剣道界を代表する有名人かつ犯罪を取り締まる側の公僕・・・市井の一好色魔が犯罪を犯したのとはわけが違う。 彼は刑法の罰則とは別の大きな社会的罰を背負うことになるかと思うが正面から受け止めて反省し今後の人生道に励まれることを願う。乗り越えるかどうかは彼の今までの剣道人生がホンモノだったかどうかが明らかにしてくれるだろう。

古来武道家は社会的にも尊敬の対象で有った。厳しい修業を経たその背中には武徳が顕れ
ひとたび気合いを発すれば魔をも退けるほどの剣気を帯びたという。
「服を着たゴリラ」どころか「キチガイが刃物を持った」という扱われ方をするのか
先人らの遺徳を継いで武道の社会的存在意義を復興できるかは武道界に身を置く我々一人一人の
肩に掛っているのだという事を忘れない様にしなければならない。


理事長



Posted by 都城合気道錬成会道友 at 11:38│Comments(0)
 
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